工業簿記を難しいと考えないコツ

商業簿記は、簿記3級で勉強してきたため、易しいと思う。しかし、簿記2級の工業簿記は難しく感じる。

そんな疑問に答えます。

簿記2級は、商業簿記と工業簿記が試験の出題範囲です。工業簿記は、2級で初めて学習する論点なので、難しく感じます。

しかし、対策を考えると工業簿記の方が高得点を取って合格することも多いです。


この記事の信頼性

私は、簿記3級と簿記2級を一年間の学習で取得しました。

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目次

工業簿記のおさらい

工業簿記とは、製造業の企業の簿記です。仕入や販売の外部に対する活動に加えて、製造活動を帳簿に記入します。



工業簿記を難しく考えないためにはどうする?

初学者にとっては、工業簿記よりも商業簿記のほうが難しいと感じます。しかし、考え方を変えると、工業簿記のほうが簡単になり、本試験での高得点を取ることも可能です。


以下に書いたことを確認して考え方を変えて、工業簿記を得意分野にしましょう。



論点は少ない

工業簿記を大きく分けた場合は、6つの論点しかありません。

細かく分けると論点は増えますが、大きく考えるようにしましょう。



論点は、


・費目別計算

・個別原価計算

・部門別原価計算

・総合原価計算

・標準原価計算

・本社工場会計



このうち本社工場会計は、仕訳が出来れば良いので簡単です。

まずは、全体を6つに分けて学習します。



手で覚えるようにする

過去問や(余裕があれば)予想問題を手で覚えると良いです。

しかし、ただ単に作業で問題を解くのではなく、「〇〇が出てきたら〇〇をする」ということを常に頭に入れましょう。



工業簿記は、商業簿記に比べて1つの論点についての問題の種類が少ないです。

商業簿記は、本試験で過去に出題された問題が出ない可能性が高いです。これは、商業簿記は、ひねった問題を作りやすいため、本試験で初めて見ることもあります。



それに比べて、工業簿記は、ひねった問題を作ることが商業簿記よりも難しいです。

過去問や予想問題で解いた問題が出題される可能性が上がります。



なぜ工業簿記は、難しく感じるのか?

工業簿記が難しく感じる点を3つにまとめました。



工業簿記特有の言葉が難しくて、覚えるまでに時間がかかる

例 操業度差異 不利差異 変動費能率差異



差異だけでも様々な種類があります。そのため、覚えるのに時間がかかります。

確かに、初めて見る用語です。



対策は、何度も「この差異は、どういった意味があるのか」を常に考えながら問題を解きましょう。

受験生の誰もが初めて見る用語です。私自身も初めて見た時は、「覚えられるのか?」という不安がありました。しかし、何度も意識をして意味を考えることにより、自然に頭に入るようになりました。



例として、差異で書きましたが、これ以外にも工業簿記特有の用語は、同じく「意味を考えながら問題を解く」を意識しましょう。



製造指図書の書き方が問題文によって違うため、資料と問題文を見るだけで時間がかかる

例 製造指図書#0201 製造指図書No1001

私自身も感じましたが、問題文に製造指図書の番号の書き方が様々だったため、理解に苦労しました。



「アルファベットと数字」や「#と数字」が入っていると、読むだけで面倒です。

「No」といったアルファベットや「#」が入っていたら、その文字を消して数字のみにすると分かりやすくなります。



資料を読むのが苦手

工業簿記は、仕訳よりも計算の方が多いです。

資料を基に原価を計算するのですが、「資料を読んで何をすればよいか分からない」という受験生も少なくありません。



確かに、資料は複雑で読み取るのに時間がかかります。しかし、過去問を何度も解くことにより、練習を重ねると資料を読むスピードも速くなります。



実は簡単?工業簿記の試験別の難易度(商業簿記との比較)

商業簿記は、試験範囲の改訂により難易度が上がっています。特に151回の試験では、簿記2級の範囲外の問題が出題されたため、ネットで炎上しました。

参考記事→【炎上】簿記151回はとんでもない試験だった



一方、工業簿記は試験範囲の改訂は行われず、試験範囲がほぼ同じです。そのため、過去問を対策していけば、高得点が取れます。



151回の試験でも、工業簿記の部分は、35点から38点は可能でした。



まとめ

簿記2級を学習する前までは、私自身も工業簿記は難しいと感じました。しかし、実際に学習をすると意外にも難しくなかったです。

本試験では、商業簿記よりも工業簿記の方が点を取りやすいため、工業簿記を重視して学習を進めるのが理想だと考えます。

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