試験の時間は120分だが、実際に解き始めると時間がかかる。そのため、効率的に問題を解きたいが、まず何をすればいいのかわからない
そんな疑問に答えます。
過去問を解いていると、点数が伸びないことがあります。特に時間を使い過ぎて全ての問題が解けないケースが多いです。
今回の記事は、効率よく問題を解くためには、始めは何をすればよいのかを解説していきます。
(注)本記事は、第2問と第4問を「小問」で、第3問と第5問を「大問」と表記しています。
目次
Table of Contents
全体を軽く見る
学生時代のテストでも経験はありますが、テストでも試験でも基本は全体を軽く見ます。
「小問や大問はどんな問題が出題されているか?」程度で良いです。
「小問は〇〇と△△の論点」「大問は試算表と精算表」とこのように考えるだけにします。
基本形
問題を解く順番は、2つの方法があります。
・第1問→第3問→第5問→第2問または第4問
基本は、大問を解いて点数を稼ぎます。
小問がどちらも、問題が複雑で時間がかかりそうな場合は、後回しにしましょう。
・第1問→第2問か第4問の簡単な問題→第3問→第5問→第2問か第4問の難しい問題
小問が易しい問題の場合(後述)は、大問よりも先に解いて満点(10点)を狙います。
難しい小問は、大問の後に解き部分点を取ればよいです。
1問目は最初に解く
1問目の仕訳問題は難易度が低いため、最初に解きます。
勘定科目は、選択肢があるため答える際に勘定科目に困ることはないでしょう。
大問を確認
大問は、「どんな形の問題か」の確認のみで良いです。
第3問は、試算表で第5問は、精算表か財務諸表が出題されます。
注意すべき点は、第3問の試算表が「合計試算表」か「残高試算表」か「合計残高試算表」のどれかを確認しましょう。
答えが正解でも、「合計」か「残高」を間違って書いたら不正解ですので、もったいないです。
小問を確認
小問は、問題によって解く順番が変わります。
簡単な問題ならば、先に終えます。難しい問題であれば、後回しにして部分点を狙うのみにしましょう。
計算が面倒な問題を必死に解いても、満点で10点です。そのため、時間をかけるならば、大問を集中的に解くのが効率よく点数が取れます。
小問を先に解く
小問を先に解く場合は、5分から8分程度で問題が解けるときです。
「伝票会計」と「選択問題(帳簿や語句)」と「仕訳日計表」が出題されたら、速やかに解き終えましょう。
伝票会計
伝票会計は、テキストレベルの問題が出題されます。得意分野にすると、5分程度で解答をすることが出来るため、先に解きましょう。
選択問題(帳簿や語句)
選択問題が出題された場合は、早ければ3分で終了する時もあります。
149回の第4問は、穴埋め問題で語群が与えられていました。
5問のため、難易度が低い問題です。
また、帳簿の選択問題も146回の第2問は易しい問題で、問題文さえ確実に読めば10点は、可能な問題でした。
仕訳日計表
148回以降は出題がないですが、確実に出来たほうが良い論点です。
伝票から仕訳日計表を作成するため、10点を取ることが出来ます。
こちらは、出題の可能性は低いため、1週間に1回程度学習をして忘れない程度にしましょう。
小問を後回しにする
小問を後回しにするケースは、計算が面倒な論点や考えるのに時間がかかる論点です。
「勘定記入」と「商品有高帳」が出題されたら、大問より後回しにして部分点を狙います。
勘定記入
勘定記入は、苦手にしている受験生が多いです。私自身も勘定記入は、苦手でした。
そのため、後回しにしても、問題はないです。
対策は、別記事→本当に難しい?簿記3級の勘定記入を解くコツ【苦手ならば部分点を狙う】
を参考にしてください。
それでも難しいと感じたら、確実に解ける部分のみを回答して部分点を狙いましょう。
商品有高帳
テキストレベルの問題が出題されますが、計算が面倒です。過去問から判断すると、「移動平均法」が確実に出題されています。
151回の試験では、「商品有高帳の完成」と「売上原価」と「先入先出法」の問題が出題されました。
解答に時間がかかるため、後回しでも良いです。
大問は、第3問を優先
大問は、第3問から解くのが良いです。
仕訳の数は、第3問の方が多いですが、期中取引のため簡単な仕訳が出ます。
第5問は、仕訳の数は少ないです。しかし、決算整理仕訳のため、計算に時間がかかります。
まとめ
今回は、私自身が簿記3級の試験に臨むための考えを紹介しました。この方法が100%正しいとは思っていません。人には、自分に合ったやり方があります。
思った通りに点数が取れない場合は、今回の記事のようなやり方で一度解いてみるのも一つの考え方です。