簿記2級で最初に学習する銀行勘定調整表。難易度は低いため、完答か可能です。
今回は、本試験で出題された銀行勘定調整表の部分を実際に解いていきます。
マニュアルのような書き方になっているため、手を動かして解いていきましょう。
この通りに解くことによって、完答をすることが出来ます。
(注)問題文に関しては、本文では記載していません。そのため、問題文は各自でお手元に出していただくようお願いします。
目次
Table of Contents
銀行勘定調整表の出題
本試験では、最近は152回の第2問で出題されています。(問2の資料Ⅱに関しては、銀行勘定調整表とは関係ないため、今回の記事で解説はしません)
難易度
テキストレベルのため、完答は可能です。
銀行勘定調整表は、何を聞かれる?
次の2点です
・銀行勘定調整表の穴埋め(152回は、当座預金勘定調整表の穴埋めです。しかし、銀行勘定調整表を作成することにより、解くことが出来ますので気にしないで解きます。)
・企業側の必要な仕訳(企業の加算と減算を覚えておけば解くことが出来ます。)
実際の解き方
それでは、実際に本試験の問題を解いていきましょう。
銀行勘定調整表の作成
企業の当座預金の残高と銀行の残高を書きます。(下記の画像を参照)
問題文の取引の判明についての部分を読み、企業の加算(または減算)か銀行の加算(または減算)を判断します。
問題文を読み、簡単な部分から表を作成していく
どの問題も同じですが、問題は(1)から考えずに、「これは簡単」と思ったものから解いていきます。
この問題の解く順番ですが、
①(3)自動引き落としが行われていた →企業が未記帳
②(4)銀行に預け入れられていなかった →当座預金に未入金
③(1)小切手が銀行に未呈示 →銀行で未処理
④(2)不渡 →企業の入金処理の取消
が分かりやすいです。(完成図は下記の画像を参照)
回答欄を埋める
今回の試験は、加算が2つで減産が3つのため、何も考えずに企業の減算から埋めてその後に加算を埋めます。
これで、前半部分は完成です。
企業の訂正仕訳
銀行勘定調整表は、ほぼ確実に企業の訂正仕訳が問われます。難易度は低いため、完答を目指しましょう。
訂正仕訳の解説
問題文にヒントが隠されているため、それを基に仕訳を作成します。
(2)「不渡になった」と「入金処理が行われなかった」から判断します。
「不渡になった」 =不渡り手形の増加
「入金処理が行われなかった」=当座預金の減少
(企業は、入金処理を行いました。しかし、手形が不渡になったことにより、実際は不渡分の金額は受け取っていません)
(3)電話料金の引き落としの仕訳(簿記3級のレベル)
(4)「小切手入金は、実際に預け入れられていない」→入金の取消
これで、仕訳の完成です。解答は以下の通り。
まとめ
銀行勘定調整表は、難易度は低いため完答は可能です。予想配点は、完答で14点ですのでかなり大きいです。