日商簿記検定が変わる。新たな方式とは?

近年は、感染症や自然災害等試験に影響する出来事が発生しています。

事実、日商簿記検定も155回の試験が中止になりました。



そこで、2021年度より試験が実施されるように簿記2級と簿記3級に新たな施行方式が導入されます。

本記事は、2021年度より行われる新たな方式と変更点について紹介する記事です。

※今後情報が更新される可能性があるため、本記事の内容は更新される可能性があります。


目次

級ごとの変更点

簿記3級と簿記2級の両方において2021年度より変更点があります。

本記事は、変更点のみを記載して、具体的な理由は省略します。(具体的な理由は複雑なため)

詳しい理由を知りたい場合は、商工会議所のページを見てください。

↓をクリック

商工会議所のページ



簿記3級

簿記3級に関しては、商品売買の項目で変更点があります。



売上諸掛

売上諸掛については、相手負担の売上諸掛が削除されます。



相手負担の売上諸掛

・立替金を使用

(借)立替金 (貸)現金

・売掛金から減額

(借)売掛金 (貸)現金



分記法の削除

重要性が低いため削除します

簿記3級のテキストには分記法の学習はありますが、本試験への出題はほとんどありません。

分記法が削除されたことで、「商品売買益」の勘定科目も削除になります。



簿記2級

簿記2級の変更点については、次の通りです。



商品(製品)保証引当金

2020年度までは、「商品保証引当金」として処理しました。

しかし、今後は、「無料保証」と「有償保証」の2つに分けられます。

2021年度は、「無料保証」のみで2022年度からは「有償保証」も加わることが決まりました。



無料保証

2021年度も出題範囲です。

(借)商品保証引当金繰入 (貸)商品保証引当金



有償保証

2022年度から主題されます。



引当金の削除

「売上割戻引当金」「返品調整引当金」の3つは、2021年度より削除されました。



割引の削除

「売上割引」は、2021年度より削除されます。

「仕入割引」は、2021年度は、出題範囲です。



消費税について

消費税は、税込み方式は削除されます。



工業簿記について

工業簿記は、「副産物」と「作業屑」が出題範囲から削除されました。



試験方式について

2020年まで行われていたペーパーによる試験から、(2020年12月に行われた)ネット試験や団体での受験が加えられます。



統一試験方式

現行の試験の方式です。各地の商工会議所から指定された試験会場で紙の「試験用紙」と「解答用紙」と「計算用紙」を用いて試験をします。



ネット試験方式

パソコンを使用した試験です。試験問題と解答の全てをパソコンで行います。(計算用紙は配布。試験終了後は回収 2020年12月時点の方式)

試験終了後に合否が判明するため、統一試験方式よりも早めの取得が可能です。



団体試験方式

企業や学校単位で受験を行う方式です。

試験日時は、商工会議所との調整で実施できます。

※各地の商工会議所が定める要件を満たす必要があるため商工会議所に確認をする必要があります。



試験について2021年度より変更される点

2021年度より以下の3点が変更になります。

(試験方式は全てが対象)



試験時間

現在の120分から、「3級は60分」で「2級は90分」に変わります。



問題数

3級と2級の両方が5問でしたが、3級は3問以内で2級は5問以内に変更されます。



回収について

試験問題と答案用紙に加え計算用紙も回収されます。



まとめ

今回は、日商簿記検定の2021年度の変更点について紹介しました。今後は、新たな情報が更新される可能性があるのでその際は本記事の内容も合わせて変更していきます。


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