本当に難しい?簿記3級の勘定記入を解くコツ【受験生が苦手な分野】

勘定記入は複雑だから解けない。本試験に出たらどうしようと思う

そんな疑問に答えます



簿記3級の受験生が苦手にしている分野の一つが勘定記入です。私自身も受験生の時は苦手で、模試の点数も2点でした。



過去問を学習しているときは気づきませんでしたが、分析をした結果あることが分かります。



資格の学校でも具体的に教えてくれなかったため(私の担当の講師がその一部だけかもしれませんが)今回紹介する方法を使用すれば、10点満点を取ることも可能です。



今回から2記事で勘定記入の問題の解き方を解説します。


この記事の信頼性

私は、簿記3級と簿記2級を一年間の学習で取得しました。

証拠は、プロフィールに画像を載せていますので

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目次

過去問の勘定記入はパターンが決まっている



過去3年間の勘定記入の問題の出題を見ていきます。(2020年7月現在)



2017年

147回 第4問 支払手数料と前払手数料

148回 第2問 資本金と引出金(2019年度の出題論点から削除)



2018

149回 第2問 保険料と前払保険料

151回 第2問 買掛金と支店ごとの買掛金勘定



2019

153回 第2問 受取家賃と前受家賃





このことから、一年間に一回は確実に出題されています。そのなかでも可能性が高いのは、経過勘定です。




151回に出題された買掛金勘定は、記入箇所さえ間違えなければ完答出来ます。しかし、経過勘定は、計算が面倒なため苦手にする傾向が高いです。



確かに経過勘定は計算が面倒で時間がかかります。計算さえ間違わなければ、「パズルの間隔で埋めていく」と考えると解きやすいです。


勘定記入の問題の解き方(今回は、勘定科目等の入れ方のみ。次回の記事で問題を使って解説します)


では、実際に勘定記入の問題を解いていきます。(勘定科目等の語句記入のみ)

先ほども言ったようにパズルを埋めていく感覚で考えましょう。


問題

勘定科目が(  )になっていた場合



①と⑤が推定の場合は、ヒントを基に勘定科目を書きましょう。

ヒントは、判明している部分に注目します。



Aの勘定は、現金勘定が入っている

Bの勘定は、前期繰越が入っている



ことが分かります。



Bを見ると前期繰越の文字があるので、資産か負債の勘定科目です。貸方残高になっているため、⑤には、負債の「前受家賃」勘定が入ります。Aは、現金を受け取っているため収益勘定が入り「受取家賃」勘定が正解です。



次に判明するのは、期首(または期末)と決算整理仕訳



負債と収益の勘定科目が分かったため、②と④と⑦が判明します。

簡単なBから埋めていきますが、⑦は「次期繰越」が正解です。


④は、収益勘定の期首に行う再振替仕訳で「前受家賃」勘定を入れ、②は、決算整理仕訳の結果で「前受家賃」勘定を入れます。


残りですが、③は振り替えるための勘定「損益」勘定です。



答え



過去問を何度も繰り返し解いて慣れるようにしましょう。


それでも分からないならば、部分点を狙う


今回の記事で勘定記入の解き方を学習しました。もし、理解が出来なかったあなたは、悩む必要はありません。


なぜなら、採点方法は数ヶ所あるからです。完答しないでも構わないということです。

解答しやすい部分を見ていきましょう。




費用の当期支払い分や収益の当期受け取り分(現金勘定等)



当期に支払った費用や受け取った収益は、全額現金勘定等に入れます。そのため、問題文に「支払った費用」や「受け取った収益」の金額が書かれているため確実に正解です。入れる場所は、期中取引のため日付を確認しましょう。



勘定科目に(  )があれば書く



部分点になるかどうかはわかりませんが、勘定科目を書きましょう。




例えば、




(   )保険料




となっていれば、前払と書いておくほうが良いです。勘定記入で前期繰越か次期繰越の文字がヒントですので注意して確認しましょう。





出題されないように願う




タイミングの問題ですが、勘定記入の問題が確実に出題されることはありません。そのため、「次回は出題されそうにないな」と考えて、その時に受験をするのも一つの手です。個人の力ではどうすることも出来ないですが、運に任せましょう。




まとめ

勘定記入は、多くの受験生が苦手にしている分野です。しかし、パズルを埋めていくような感じで解いていくと以外にも簡単に解くことが出来るかもしれません。経過勘定は、計算が複雑なため時間がかかりますが、何度も練習をすることによりスムーズに解くことが出来ます。経過勘定以外が出題されたら、場所さえ間違えなければ正解になるので完答を狙いましょう。

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