仕訳を間違えて書いた場合、どうやって正しい仕訳にするのだろう?
この疑問に答えます。
実務でも100%正しい仕訳を入力することは出来ません。
なぜなら、人間が行うことなのでミスは起こります。
では、仕訳を間違えた際にどうすれば良いのか?を見ていきましょう。
目次
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誤った仕訳をした場合はどうするか?
答えは、
間違えた仕訳の逆仕訳+正しい仕訳=訂正仕訳
です。
問題を使って見ていきましょう。
(問題)商品を売り上げた掛代金¥20,000を現金で回収したが、貸方の勘定科目を前受金勘定として処理し、さらに金額を¥25,000と誤処理をした。
この場合の正しい仕訳と間違えた仕訳を見ていきます
・正しい仕訳
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 20,000 | 売掛金 | 20,000 |
・間違いの仕訳
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 25,000 | 前受金 | 25,000 |
間違えた仕訳の逆仕訳
まずは、間違えた仕訳を逆仕訳(勘定科目の借方を貸方に、貸方を借方に入れる)して取引を消滅させます。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
前受金 | 25,000 | 現金 | 25,000 |
正しい仕訳
正しい仕訳をして、取引通りの仕訳にします。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
現金 | 20,000 | 売掛金 | 20,000 |
訂正仕訳
上記で行った2つの仕訳を合わせます。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
前受金 | 25,000 | 売掛金 | 20,000 |
現金 | 5,000 |
この作業を行うことにより、訂正仕訳が終了です。
本試験の出題の可能性は?
本試験には、第5問に出題される可能性が高いです。しかし、毎回出題されているのではありません。そのため、訂正仕訳の方法の基礎を覚えておけば良いです。
確実に正解を目指したいならば、何度も練習をしてケアレスミスがないようにしましょう。若干面倒な作業ですので、後回しにすると落ち着いて解くことが出来ます。
まとめ
訂正仕訳は、作業が2段階あるため難しそうに感じます。得意分野にすれば、第5問の満点が近づきますが、苦手分野にすると勘定科目を2つか3つが不正解です。
「間違えた仕訳の逆仕訳+正しい仕訳=訂正仕訳」を常に頭に入れ、スムーズに解くようにしましょう。