開始手続は何をするの?【簿記一巡の手続きの最初】

簿記3級の学習は、全体の内容を知ることから始まります。そのスタートが、開始手続です。では、この「開始手続」とは何をするのかを学習しましょう。



目次

開始手続きとは

期首(4月1日)に営業手続きの前に行われる手続のこと。「開始仕訳と転記」と「再振替仕訳と転記」から構成されています。



開始仕訳と転記

開始仕訳は、「資産」「負債」「純資産」の繰越額を仕訳にします。



例えば、現金¥10,000 借入金¥8,000 資本金¥2,000の場合は、



です。



勘定科目の繰越残高をそのまま仕訳にするだけなので、本試験にはほぼ出題されません。

簿記2級やそれ以上の資格を目指すのであれば、流れとして覚えましょう。




転記は、「資産」「負債」「純資産」の勘定科目の期首残高を記帳する手続です。

例えば、現金¥100,000が期首に残っていた場合は、現金勘定に100,000を書きます。相手勘定は書きません。その代わり、「諸口」や「前期繰越」を使用します。



こちらも、本試験には出題される可能性が低いですが、知識として覚えましょう。




再振替仕訳と転記

再振替仕訳は、前期に繰り越した経過勘定「前払費用」「前受収益」「未収収益」「未払費用」の科目の残高を0にして、費用と収益の勘定科目を当期発生分にすることです。



決算整理仕訳の逆をするだけなので簡単に出来ます。


例えば、前払保険料の場合は、



です。

転記は、開始仕訳の転記と同じですので、該当する箇所に書きます。ただし、再振替仕訳の転記は、相手の勘定科目が決まっているため該当の勘定科目を書きましょう。


支払保険料の再振替仕訳の転記の場合




再振替仕訳は、第2問や第4問の勘定記入で出題されます。勘定科目が経過勘定の場合は、再振替仕訳の部分を埋めておくと部分点の可能性があるので重要です。

まとめ

今回は開始手続きの内容について解説しました。その中で再振替仕訳は、本試験に出際される可能性があるので重要です。再振替仕訳の内容と勘定記入で記入する場所を覚えておけば、部分点は取ることは出来るでしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする