この記事の目的
・初心者が簿記を難しいと感じる点を紹介
・対策をすることにより、苦手ではなくなるようにする
どんな資格においても初めてテキストを読むと難しく感じます。実際に私も初めてテキストを読み始めたときは、「何を書いているのかわからない」。後半部分を見ると、「貸借対照表や損益計算書が大きすぎる。こんな問題解けるのか?」というのが感想でした。
しかし、勉強を続けることにより、難しさを感じることもなくなり、試験前には「自信をもっていくぞ」と思っていたことを思い出します。
そこで、簿記の初心者が「難しいと感じる点」はどこか?を紹介し、対策法を紹介します。
目次
Table of Contents
簿記が難しいと感じる点
ここでは、簿記の難しさの特徴を3点紹介します。
①用語
簿記の取引は3級が小規模な株式会社レベルで2級が大手企業の経理担当レベルです。そのため、学生にとって聞いたことがない言葉が多くあります。
例
売掛金、買掛金、貸借対照表、損益計算書
「言葉が難しいなら暗記だ!」と言いたくなりますね。しかし、暗記だけでは限界があり、試験問題を解くには限界があります。
②質問をしたいが何を質問していいかわからない
私が、ある団体の仕事で簿記の学習会をしていた時に起こった出来事です。
「質問はありますか?」
と聞くと
「うーん」
と一言
その後、何度かやりとりをするうちにようやく質問したいことがわかりました。
どうやら「質問をしたいがどうやって質問をしてよいかわからない」ということです。
問題文が複雑なため、文の意味を理解するまでが時間がかかります。
③新傾向の出題がある
特に2級は最近の出題傾向が改訂され、合格率が低くなり難易度が上がってきています。また、3級は合格率には影響は少ないですが、新傾向の問題もあり難易度が上がってきてるといえます。
簿記の苦手をなくすための対策
簿記の苦手意識をなくすための対策を3点紹介します
①簿記特有の用語をわかりやすく考える
簿記の用語は暗記では限界があります。そこで、わかりやすい言葉におきかえて工夫をします。
例
売掛金・・・商品を後払いで売り上げた。その後に代金を受け取る権利
買掛金・・・商品を後払いで仕入れた。その後に代金を払う義務
貸借対照表委・・・企業で現金や資産がどれくらいあって借金があるかを書いた表
損益計算書・・・儲けが発生した表
その他にも様々な難しい用語が出てきます。その用語の意味を理解して、自分なりに「わかりやすくおきかえる」ことを常に考えましょう。
②今何をしているのかを理解しながら問題をとく
問題集を何度も解くと、自然と手が動いて答えが完成します。(これは、複雑な貸借対照表や損益計算書でも起こります)しかし、それはその問題集の答えを知っているからであり、他の問題集を解くとまったく答えがでません。
そういうことが起こらないように、問題の解答を手で覚えるのではなく、頭で考え、「この仕訳の意味は?」「決算整理はなぜこうなるのか?」を常に意識しながら問題を解きましょ う。
③新傾向の問題は出来るとこだけを解く
新傾向の問題は、非常に対策が難しいです。
なぜなら、以下の3点が対策しにくいために難しくなります。
・取引のイメージや簿記の仕組みが理解できないと解けない
・暗記に頼れば確実に解けない
・過去問では新傾向は載っていない
しかし、新傾向ではあるが、「簿記3級の範囲から出る問題」を意識すれば、出来る箇所があり、部分点を取りましょう。
もし、今までに見たことがない範囲が出てきたら、それは受験生のほとんどが解けない問題だと思い、その部分は諦めるもが一番です。
まとめ
簿記は資格ということもあり、取得には勉強が必要です。しかし、イメージだけで難しいと感じていたらいつまでも取得は出来ません。
勉強することにより用語に慣れて貸借対照表や損益計算書も作成できます。また、工夫次第でスムーズに理解が出来てモチベーションも上がります。